-
野球でおこる怪我と障害②
2020年10月29日
✲野球でおこる特徴的な障害
■野球ひじ
ボールを投げる動作で肘の関節には、筋肉の引っ張る力で骨と筋肉のくっ付いている所に強い力が加わったり、回旋(廻ること)などの動きにより骨どうしがこすれあっておこります。このストレスが繰り返しかかることで、炎症や骨の異常をおこすのが「野球ひじ」です。痛みのでるところは、内側、外側、後ろ側の3つに大きく分かれ、痛い場所によって原因が異なりますが総称して野球ひじと呼びます。
■野球肩
投げる動作の繰り返しで肩の腱板(筋肉と骨の接合部)、骨、腱などに炎症がおこったり傷ついたりする障害が「野球肩」で、投げすぎによって腫れた各部位運動時に衝突(インピンジ)しておこることから「インピンジメント症候群」ともいいます。とくに腕を前方に伸ばしていくときに肩の関節内で衝突がおこります。
また、「リトルリーグ肩」も野球肩の一種ですが、これは軟骨の一部に傷がつき、少しずつ大きくなっていく成長期の子に多い障害です。
肘や肩の骨や軟骨に異常が生じたまま放置しておくと、野球はもちろん、日常生活に支障をきたすことにもなりかねません。専門医の診断を仰ぎ、X線診断を受けるようにしましょう。
野球ひじ、野球肩でお悩みでしたら当院までご相談ください。