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半月板損傷について
2020年2月13日
半月板は三日月形をした軟骨状のもので
大腿骨と脛骨の間にあり(内側半月、外側半月)、パッキンのよいな役目を果たしています。
若い人のスポーツ外傷として起こることが多く、内側半月板損傷が多いです。その他にも形態異常である外側円板状半月をみることがあります。
原因としては大きくわけて3つに分けられます。
1. 外傷型(急性) 交通事故·スポーツ外傷
(慢性) 靭帯損傷から続発
2.変性型 膝の変形·加齢的変化
3.形態異常 円板状半月
損傷は膝を曲げた状態で急な方向転換で膝を捻ったり、ジャンプの着地の衝撃によって半月板の一部が引き裂かれてしまう怪我です。
症状として、半月板は膝の両側にあるので切れた側の膝が痛みます。また、腫れて関節液がたまったり(俗に言う水がたまるという状態)、膝の曲げ伸ばしにひっかかり感があり音をみるものがあります。また、嵌頓症状(locking)により膝が伸ばせなくなることもあります。。
ただし、十字靭帯損傷や側副靭帯損傷と同時に発生した時は、強い痛みや腫れがありますが、半月板だけの場合は痛みが少なくて、怪我に気が付かないまま運動を続くてしまうこともあるので注意しなければなりません。
処置と治療としては、症状が軽度の場合は固定などの保存療法ですむこともありますが、一般的には手術での治療が多いです。切れた部分を縫合するか、切って取り除くかのどちらかの方法で行われます。
しかしながら、その痛みを起こしている原因が膝のアライメントがずれてねじれを生じている状態で日常生活を送っているとしたならば半月板損傷を徒手的(オペをしないで)に回復させることはできます。
まずは膝がちゃんとした関節運動が出来るように戻してあげて体に覚えてもらうのが重要です。そして関節軸を整えたら、関節運動が繰り返し出来るように膝を安定させる筋肉を強化して捻じれにも対応出来るようにしないといけません。
いずれにしても、自然に治るケースはごく少ないので、半月板損傷や膝の痛みでお悩みでしたら当院までご相談ください。

